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少年サッカー指導の考え方
「少年は小さな大人ではない」。
これが少年サッカー指導の出発点です。
一生サッカーとつき合っていくことのできる「サッカープレーヤー」にするために、
小学生年代でとんな指導が望ましいか考えていきましょう。
4.少年たちの「できること」から育てる〜コーチに必要なスタンス〜
少年サッカーのコーチが忘れてならないのは、「全体」よりも「個」を見なければならないということです。
コーチにとっては「1人対30人」であっても、少年、とくに低学年の少年たちにとっては「1人村1人」の関係なのです。技術や体力だけでなく、意識の面でも、それぞれの少年は大きく違うということを忘れてはいけません。
それをしっかりと把握するには、「固定観念をもたない」ことが重要です。「この子はこういうタイプ」というような決めつけは非常に危険です。いろいろな角度からそれぞれの少年を見て、対応していかなければなりません。
大事なのは、「何ができないか」ではなく「何ができるか」を見ることです。何かができないことを「悪いこと」と見てはいけません。コーチがそう見ることも、また少年自身がそう思い込むことも避けなければなりません。
それよりも、「できること」をはっきりと認めてあげて本人も意識できるようにすることです。サッカーに取り組む意欲は、それによって大きく変わるはずです。
できないことは、「どうしてできないか」をよく観察し、どうしたらできるかを考えます。そのアドバイスをいつ、どう与えるかは、その少年を観察することによって決まります。本人が「できないこと」をなんとかできるようにしようとがんばっているときに、ヒントになるアドバイスを与えると効果的ですが、できないことに背を向けでいるときには、どんなアドバイスをしても本人には苦痛なだけで、逆に意欲を削ぐ結果につながります。「主」はあくまで少年自身で、コーチは「アドバイザー」にすぎないのです。コーチが少年を「変えることができる」と考えるのは、思い違いです。
少年(人間)には自分で学習し、「自らを変える」力が本来的に備わっています。それを認め、引き出す(認知させ、達成感を与える=動機づけをする)のが、コーチの仕事なのです。少年が何をしたいと思っているか、「信号」を素直に受け止め、的確なタイミングで適切なアドバイスができれれば少年は大きく伸びます。
コーチの仕事は、「少年をひとつの人格をもったひとりの人間」と認めることから始まるのです。「北風と太陽」の童話は、だれでも知っています。コーチは「北風」になってはいけません。たとえそれがそのときうまくいっても、一時的なもので、後にはつながりません。いつも「太陽」のように少年たちに接しなければならないのです。
「ジュニアサッカー小学生の練習メニュー」編著 横浜マリノス より
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