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よい指導者の条件
B.指導者と子どもの関係
@子どもは指導者の鏡
“子は親の鏡”という言葉がありますが、指導者と指導される子どもの関係も基本的には同じです。
よい指導者は、いつも子どもたちの目の輝きを見ているといわれます。そして、もしも、子どもたちの目がくもっていたり、生き生きとした目をしていない場合は、自分の指導の仕方、子どもたちへの接し方を深く反省します。つまり、子どもたちの姿や行動に常に自分自身の姿や行動を写し出しているのです。
このような指導者の精神的態度は、子どもたちを引きつける大きな魅力になるでしょう。
A指導者と子どもの関係の二つの立場
少年指導において、指導者と指導を受ける子どもとの結びつきには二つの立場があるといわれています。
一つは、社会的拘束の理論に基づくもので、指導者が権威的存在であり、指導者のいうことに服従するのがあたりまえという立場です。
ここでは指導者が「権威=おそれ」であり、子どもは「強制」によって動くと考えられます。
もう一つは、指導者が子どもにとって非常に魅力的な存在であり、人間的な愛着をもっているため、子どもが意欲的に指導者の指示に従おうとする立場です。
指導者は「魅力=愛着」を感じ、子どもは「自発的」に行動するようになる、と考える立場です。〔以上は粂野豊「体育の科学」34−1、1984による〕
非常に極端な分類の仕方ですが、少年指導においてどちらの立場が望ましいかは明らかです。こういう指導者−−子どもの結びつきを作り上げることが大切です。
一度こういう関係ができ上がると、ある場面で指導者が権威主義的に振る舞っても、子どもはそれに恐れを抱いたり、反発したりせずに指導者についていくようになります。
つまり、非常に厳しい態度やしっ責、いけないとされている体罰があっても、子どもがその中に自分への期待や愛情を感じたり、指導者自身のそのスポーツに対するひたむきさや真剣さを感した場合には、指導者についていこうとするのです。
子ども自身の心の中に、夢を実現したい、目標を達成したいという内発的動機づけがあれば、なおさらです。
子どもがおこられてもそれを素直に受け入れられるような関係、そこに指導者の温かさを感とることができるような関係をまず最初に築かなければなりません。
「少年サッカーの指導」著者 加藤 久 より
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